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将棋の駒の動き(覚え方編)

将棋の駒の動き(覚え方編)

前回は駒の動きについて解説しました。今回はたくさんある駒の動きの覚え方、整理の仕方のお話になります。

こちらで紹介する覚え方はあくまで一例です。参考になるところだけ拾って活用していただければ幸いです。

メモ:今回から駒の名前を一部略称で記します。王将をまたは、飛車を、角行を、金将を、銀将を、桂馬を、香車を、歩兵をと書いているところがあります。(将棋界での自然な言葉遣いに合わせています。)

イメージその1「物理的に大きい駒ほど強い」

まずは駒の形に注目しましょう。王将は将棋の主役なので一番大きいですが、それ以外だと飛車が大きくて、そのあと金>銀>桂>香>歩の順にだんだんと小さくなっていきます。

将棋の駒の大きさ

状況により例外はありますが、だいたいは駒の強さと大きさは比例しています。強い駒というのは移動できるマスの選択肢が多くて使い勝手が良いということだと考えてください。

メモ:ネット対戦アプリの画面でも大小関係は再現されています。そしてなんと、百均で買った駒でもしっかり大きさが変えられていました。(百均の駒の写真

ざっくりイメージその2「初期配置で王将に近い駒ほど強い」

初期配置の一番下の段は
香 桂 銀 金 玉 金 銀 桂 香
の並びになっています。

将棋の駒の並び

唐突な例えですが、お堅い会社で集合写真を撮る時を思い浮かべていただくと分かりやすいです。真ん中が社長()でその横は重役(金、銀)、下の方の役職(桂、香)になってくると遠慮がちに端の方に立ちます。そして新入社員たち()は最後列に回ります。

飛車は例外になりますが、全体としては集合写真感覚で覚えておくと良いのではないでしょうか。

分類その1「大駒と小駒」

上記2つのイメージを掴めたら、次は分類をしていきます。将棋の駒は大きく分けて大駒(おおごま)と小駒(こごま)に分類されます。王将は別として、それ以外で強い駒を大駒、弱い駒を小駒と呼びます。

「大駒」= 飛車、角 

4方向に遠くまで行ける駒たちです。強い駒(価値の高い駒)なのでなるべく相手に取られないようにするのがセオリーです。(状況次第で例外もあります)

補足:飛車と角の動きの区別について。こじつけですが、飛車は「車」の漢字が縦線と横線だけでできているので縦横に動く、角は漢字の上の部分の「ク」の形から連想して斜めに動くと覚えておいてはいかがでしょうか。かなり無理矢理ですが…

「小駒」= 金、銀、桂馬、香車、歩 

大駒に比べて動きの制約が多い駒たちです。相手に取られても比較的ダメージは小さいことが多いです。(状況次第で例外もあります)

分類その2「長距離型と短距離型」

長距離型=飛車、角、香車

遠くまで行ける駒たちです。これらは飛び道具と呼ばれることがあります。他の駒にぶつかるまで進めるのが共通しています。

補足:飛車と香車の動きの区別について。香車も「車」が付く駒で縦横系ですが、大きい駒の飛車は強くて縦横無尽、小さい駒の香車は少し弱くて前方のみです。

短距離型=玉、金、銀、歩

隣のマスにのみ移動できる駒たちです。「将」のつく玉、金、銀が似ていて、金は斜めが苦手で銀は縦横が苦手です。歩は若干、別枠感がありますが前方のみなので覚えるのはそれほど難しくありませんね。

中距離型=桂馬

2マス前の両隣だけに動けるという例外的な存在です。前に駒があっても飛び越えられる唯一の駒です。

補足:基本的には桂馬も「飛び道具」に含まれますが、将棋中継の解説などで「ここで飛び道具が1枚あれば…」などと言う時、局面によっては長距離型の飛車、角、香車だけを指していることもあります。(最初のうちは気にしなくていいですが、後々混乱するといけないので念のため。)

分類その3「成ったときの動き」

成ると「王将」の能力も追加される=大駒(飛車、角)

大駒が相手陣に入って成ると、もともとの動きに加えて移動できるところが4箇所増えます。成る、成らないの選択はできますが99.9%以上の状況で成って損はありません。

補足:成る、成らないの選択について。打ち歩詰め回避のために、あえて成らないほうがいいということが、ごく稀にあります。やや難しい話なのでここでは割愛します。

成ると「金」に変わる=銀、桂、香、歩

これらの駒が相手陣に入って成ると、もともとの動きができなくなり、その代わりに金と同じ動きをします。歩を除いた銀、桂、香に関しては必ずしも成るのが良いとは限りません。

歩の場合は、金の動きの中に歩の動きも含まれますので、99.9%以上の状況で成って損はありません。

補足:桂、香、歩は強制的に成らないといけない場合があります。詳しくは「成る」の説明をご覧ください。

成れない=玉、金

玉は最初から全方向に移動できますし、金も他の小駒(銀、桂、香、歩)が成ったあとの動きと同じです。なので、成る意味がないということでそもそも「成る」というオプションがなく、駒の裏側には何も書かれていません。

まとめ

駒の動きの覚え方は以上です。当サイトなりに整理をしてみましたが、いかがだったでしょうか。

いっぺんに覚えるのがしんどい方は、通勤や通学の時間などを利用して

1日目…各駒の動きを一通り眺める
2日目…ざっくりイメージその1をつかむ
3日目…ざっくりイメージその2をつかむ
4日目…分類その1を覚える
5日目…分類その2を覚える
6日目…分類その3を覚える
7日目…全部を復習して系統立てて理解する

というメニューで、1週間あれば遊べるようになるのではないかと思います。ぜひお試しください。